持続可能(サステナブル)な社会の実現に向けたさまざまな取り組みとして、環境問題に対しては、廃棄物を減らす、地球温暖化の原因となるCO2などの温室効果ガスの排出量を抑制することが重視されています。製品を守るために必要な容器・包装も、中身を使い終わると廃棄物となってしまうため、環境負荷の軽減につながる取り組みが大切になっています。
包装・容器には、ガラスや金属、紙など、いろいろな材質のものがありますが、紙に次いで2番目に多く使われている材質はプラスチック(樹脂)です。
(参照:「2022年日本の包装産業出荷統計」公益社団法人日本包装技術協会 )
プラスチック製の容器は、密閉性があり、輸送中に割れることがなく、腐食やサビの発生もありません。さらに、酸素や水分を通しにくく、中身を衛生的に安全に守るための機能を多く持ち合わせていることから、液体製品の包装には欠かせません。一方で、海洋プラスチックごみ問題、原料となる石油資源が大量消費されることで危惧される資源の枯渇といった、プラスチックを取り巻く環境課題もあり、プラスチックの過剰な使用と廃棄を減らす努力が求められています。
成形して作るボトルやジャーなどの「成形容器」とプラスチックのフィルムを使って作る「パウチ容器」がありますが、「パウチ容器」には、環境負荷の軽減につながる2つの大きなメリットがあります。
パウチ容器の環境面でのメリット
1. プラスチック使用量の削減
パウチ容器で使用するプラスチックの量は、ボトル容器などのプラスチック成形容器と比べて非常に少なく、プラスチックボトルでのプラスチック使用量の1/2以下なので、プラスチック成型容器からパウチ容器に変えることで、プラスチックの使用量を50%以上削減でき*、石油由来原料の使用量削減、CO2排出量の削減にもつながります。 * 弊社調べ
2.輸送効率の向上
プラスチックの成形容器に比べ、パウチ容器はとても軽量。充填する前は、折りたたまれた状態なので、かさばりません。そのため、運搬時のトラックやコンテナの容量を最大限に使って効率的に積載でき、輸送時のエネルギー消費の削減、温室効果ガスの削減にもつながります。
液体製品の容器で環境対応を考える場合、プラスチック製成形容器やガラス、金属を使った容器から、パウチ容器に切り替えるのも取り組みのひとつです。
パックプラスでは、強酸、強アルカリ、高濃度アルコール、溶剤系成分などを含む内容物にも高い耐性を持つパウチ容器の設計提案が可能です。
特殊用途のスパウトパウチ
化学的にパウチ容器では難しいのではないかと思われている内容物でのパウチ容器への切り替えもお気軽にご相談ください。
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